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株式会社ビヨンド
【人事担当インタビュー】未経験からでも成長できる環境を。ベンチャー×教育で社会人の土台を作る、ビヨンドの採用哲学
「福利厚生や研修制度を一番に求めてくる人は、ちょっと警戒します。大事なのは、この会社で何に貢献できるか、どう成長したいか。その視点がない人は、うちには合わないかもしれません」
そう語るのは、株式会社ビヨンド 人事部 教育課 係長の寺岡佑樹さん。インフラエンジニアとしてキャリアをスタートし、現在は新卒研修の設計・実施から新規教育事業の立ち上げまで、社内外の人材育成を一手に担っています。
従業員数100名到達目前という成長フェーズにあるビヨンド。インターンシップから入社した寺岡さん自身が体感した「この会社なら成長できる」という確信が、今の教育方針の根底にあります。
未経験からでもITエンジニアとして成長できる3ヶ月の新卒研修、年2回の昇給チャンス、そして「指示待ちではなく、自分から仕事を掴み取る」というベンチャーマインド──。今回は、ビヨンドの採用基準、教育の裏側、そして求める人物像まで、率直に語っていただきました。
【プロフィール】
寺岡佑樹(てらおか ゆうき)
株式会社ビヨンド 人事部 教育課 係長。HAL大阪 高度情報処理学科の3年次、1ヶ月間のインターンシップでビヨンドと出会い、代表の原岡氏や現場のエンジニアと働く中で「この人たちと一緒なら絶対成長できる」と確信し、HAL大阪卒業後に2016年新卒入社。システムソリューション部でクラウドサーバーの設計・構築・運用保守を約8年間経験した後に、人事部 教育課でインフラエンジニア育成の新規事業立ち上げを担当。社内では3ヶ月にわたる新卒研修の設計・実施、昇格研修など、社員教育の中心を担う。

インターンで確信した「この会社なら成長できる」
――まず、寺岡さんがビヨンドに入社されたきっかけを教えてください。
専門学校の3年生のときに、学校のカリキュラムの一環で1ヶ月間のインターンシップがあったんです。そこで行った会社がビヨンドでした。
実際に代表の原岡や、今も一緒に働いているメンバーと仕事をする中で、「この人たちと一緒に働けば、自分は絶対に成長できる」と実感したんですよね。それで、面接を受けて合格したので、そのまま入社を決めました。
――インターンから入社される方は多いですか?
いえ、ほとんどいません(笑)。当時も今も含めて、かなり珍しいケースです。私が入社して以降、長期インターンとしての受け入れ自体を行っていません。
短期のインターンシップは実施していますが、長期インターンの募集は現在行っていないのが現状です。
――現在は人事部 教育課で働かれていますが、どんな業務を担当されていますか?
大きく2つの視点で仕事をしています。
1つ目は、人事としての社内教育です。毎年4月に入社する新卒社員の3ヶ月間の研修カリキュラムの設計・実施や、昇格時の研修、リーダーシップ・フォロワーシップといったビジネススキル研修などを担当しています。
2つ目は、新規事業の立ち上げです。私はもともとインフラエンジニア出身なので、その知見を活かして、社内外問わず「インフラエンジニアを育てる教育事業」を立ち上げています。
立ち上げ1年、2人で挑む新規事業の苦労
――教育課が立ち上がったのはいつ頃ですか?
2024年7月なので、今1年ちょっとですね。新規事業をやるとなったとき、当時の部署に所属して仕事をこなしながらではなく、本腰を入れて事業を立ち上げられるようにしようということで、元のシステムソリューション部からは離れ、新しく人事部の中に教育課という部署を新設し、その課のリーダーをお任せいただけることになりました。
――立ち上げの苦労はありましたか?
ありました。エンジニアとしての技術だけでは全く足りず、「自分は事業をつくる側=経営者でもある」という意識が必要だと痛感しました。新規事業を進めるなら、営業もマーケティングも自分でやらなければいけない。これまで経験のない領域の知識を必死に吸収し、それを実践に落とし込む。その繰り返しが本当に大変でした。
――今、教育課は何名体制ですか?
現在、中心となって動いているのは私ともう1名の2名だけで、かなりミニマムな体制です。本格的に進めるなら人員はもっと必要だと思いますが、「自分がやりたい」と手を挙げて挑戦させてもらっている事業でもあるので、まずはこの2名でスタートしています。
とはいえ、私たち2人だけで成り立っているわけではなく、上長や他部署の皆さんから多くのサポートをいただいています。その支えへの感謝を忘れず、この事業を成功させ、大きく育てていくために今の自分に何が求められているのかを常に考えながら、日々さまざまなことに取り組んでいます。
未経験でも育てる。3ヶ月の新卒研修が作る「社会人の土台」

――社内教育について詳しく教えてください。新卒研修はどのような内容ですか?
新卒研修は、入社後の3ヶ月間、かなり力を入れてやっています。
特に最初の1週間は、今後の社会人としての土台となるように徹底的に教えていきます。「お金をもらって価値を提供する」という意識、コスト感覚、コアバリューの理解、ビヨンドが今どのフェーズにいるのか──そういった社会人としての基礎を、最初のもっとも大切な時期だからこそあえて少し厳しく伝えています。
その後は、エンジニアリングの基礎研修や、実際に各部署でテスト配属して業務体験をしてもらうフェーズに移っていきます。
――研修項目としては、どんなものがありますか?
たとえば、こんな感じです。
- 学生と社会人の違い
お金をもらう側と払う側の違い、価値提供の意識 - コスト感覚
時間もお金も、教育には全てコストがかかっていること - コアバリューの理解
ビヨンドが大事にする「コミュニケーション・スピード・ホスピタリティ」の3つの軸 - 企業理念・ミッション
ビヨンドがどこを目指しているのか - ステージ認識
ビヨンドは今、成長期・急成長期。仕事は待っていても来ない。自分から掴みに行く姿勢が必要
これを1週間でギュッと詰め込みます。
――配属はどのように決まりますか?
入社時点では配属先は決まっていません。一括採用という形で採用して、3ヶ月の研修中の動きや成果を見て、配属先を決めます。
研修の成果次第で配属が決まるので、新卒の子たちもかなり真剣に取り組んでくれていますね。
成長する人の共通点は「自分から掴みに行く姿勢」
――新卒研修を受ける中で、成長する人とそうでない人の差はどこに出ますか?
やっぱり、聞く姿勢ですね。
しっかりメモを取っているか、質問はあるかと聞いたときにパッと手を挙げられるか、後から「こういうことを教えたよね?」と確認をしたときに覚えているか。そういう積極性や吸収しようという姿勢がある人は、伸びがいいです。
逆に、ポカーンとして聞いているだけの人、メモも取らない人は、やっぱり伸び悩みますね。
――ビヨンドにフィットする人の特徴を教えてください。
「分からないながらもやってみよう」という姿勢がある人ですね。
ビヨンドは従業員数100名未満のベンチャー企業なので、細かいマニュアルがあるわけでもなく、上司が逐一指示を出してくれるわけでもない。自分から「これやりたいです」困っている人がいたら「手伝いましょうか」と声をかけて、仕事を掴み取っていく人じゃないと、正直、仕事はもらえません。
指示待ちではなく、積極的に仕事を掴みに行く貪欲さがある人なら、絶対にフィットすると思います。
――逆に、ビヨンドに合わない人は?
細かく指示されたことだけをやって、定時になったら帰りたいという働き方をしたい人は、多分合わないですね。
ビヨンドは、挑戦したいことがあれば声を上げることで、会社として実現に向けて前向きに検討してくれます。成長したい、いろんなことにチャレンジしたいという人には最高の場所です。

年2回の評価による昇給及び賞与支給の機会が。業務上の成果が給与に反映される
――評価制度について教えてください。
評価は年2回、上半期(3月)と下半期(9月)のタイミングで行います。ボーナス査定と昇格のタイミングが連動していて、この評価結果に応じて給与やボーナスが決まります。
――賞与額と昇給幅はどのくらいですか?
活躍している人は、半年で数万円単位昇給していくこともありますし、賞与額としては昨年度(2024年)の実績として”計3.4ヶ月分”支給しています。あくまで業務上でしっかり成果を出すという前提ではありますが、しっかり給与に反映される仕組みになっています。
――評価の基準は何ですか?
一番は、自分の仕事に対してどれだけ当事者意識を持って取り組んでいるかです。
与えられた業務をこなすだけでなく、「もっとこうしたら良くなるんじゃないか」と提案できる人、チーム全体を見て動ける人は評価が高いですね。
成長期だからこそ求められる「リーダー人材」
――ビヨンドは今、どのフェーズにいるのですか?
私が入社した2016年は、黒字経営がギリギリ保てるかどうかという厳しい年だったんですが、そこから全員で頑張って黒字を維持し続けてきました。
その後も売上規模は拡大し続けていますし、その分新入社員も増え、私が入社した当初と比べて組織規模も急拡大しています。
――成長期の今、どんな人材が必要ですか?
今後必要になってくるのは、リーダー人材だと思っています。
ビヨンドは、ほとんどのメンバーがエンジニアバックボーンを持っていますが、エンジニアリングをするのと、プロジェクトやチーム全体をマネジメントするのは全く違うスキルになります。
エンジニアが増えれば増えるほど、プロジェクトやチームをマネジメントができる人材が必要になる。今後は、そういったリーダー人材を計画的に育成していくフローを作っていかないと、組織として不足するだろうなと感じています。

面接で見ているのは「企業調査の精度」と「自分ごと化する力」
――採用面接では、どんなポイントを重視していますか?
年間100人近くの面接をしていますが、一番警戒するのは、「研修制度が整っている」「福利厚生が充実している」ということを第一に押し出してくる人ですね。
もちろん、それも大事な要素ではあるのですが、それを一番に求めてくる人は、働き方のギャップを感じて辞めてしまうケースが多いです。
大事なのは、「この会社で自分は何に貢献できるのか」「どうやって成長したいのか」という視点です。
――逆に、「この人と働きたい」と思う人の特徴は?
企業調査の精度が高い人は、本当に印象に残りますね。
ビヨンドは、YouTubeやTikTokなどのSNSでも積極的に情報発信をしていますが、そういった動画まで全部見てくれている人がいるんです。
去年、面接に来てくれた方は、私がYouTubeで発信している動画を見て「LPICという資格を受けようと思って、合格できました」と言ってくれて。そういう人は絶対に印象に残りますよね。
ホームページに書いてあることだけじゃなく、SNSまで含めてしっかり企業研究をしている人は、本気度が伝わってきます。
「いつか学習拠点を持ちたい。」新規事業に込めた想い
――寺岡さん自身が、今後挑戦したいことを教えてください。
今、インフラエンジニアの育成という新規事業を立ち上げていますが、この事業の規模をもっと大きくしていきたいですね。
いつか、学習拠点を持ちたいんです。まだ夢の話ですが、会社とは別の場所を借りて、教室やスクールのような場所を作って、社内のメンバーも社外の求職者の方も集まれるような環境を作れたらいいなと思っています。
――社外のエンジニアも受け入れるスクールのようなイメージですか?
そうですね。社内のメンバーが学びに来てもいいし、社外からお金を払って学びに来てもいい。社内外のエンジニアを目指す人たちが繋がれるような場所を作りたいです。
求職者へのメッセージ:「後悔しない選択をしてほしい」
――最後に、これから就職活動・転職活動をする方へメッセージをお願いします。
後悔しない選択をしてほしい、これに尽きます。
就職活動も転職活動も、本当に大変ですよね。業界を調べて、求人を見て、面接を受けて──かなりの労力がかかります。
でも、特に新卒で入る会社って、その人の人生を左右すると思います。
その会社でずっと働くにしても、途中で転職するにしても、独立するにしても、最初に入った会社で教えてもらったことや吸収したことが、社会人としての土台になる。だから、妥協して「あんまり入りたくない会社に入っちゃった」ということにならないようにしてほしいです。
「働いていて楽しそう」だけじゃなく、自分がその会社にどう貢献できるか、その会社で自分のやりたいことがどう実現できるか──そこまで考えた上で、会社を選んでほしい。
その中で、ビヨンドという会社に目が行ったら、ぜひ受けに来てください。
株式会社ビヨンドでは、一緒に働く仲間を募集しています。
【会社概要】
- 従業員数:100名未満
- 事業内容:クラウドサーバー事業、システム開発事業、自社サービス事業
- 評価制度:年2回(4月・10月)
- 研修制度:新卒3ヶ月研修、昇格研修、ビジネススキル研修など
採用情報・詳細はこちら:
https://recruit.beyondjapan.com
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